タイ古式マッサージとは、約2500年ほど前からの歴史があるといわれているタイの伝統的なマッサージのことで、その昔はタイ式医療の一部であり、現在では、健康・美容などのリラクゼーションとして知れ渡っています。
タイ古式マッサージは「世界一気持ちのいいマッサージ」といわれるほど、手のひらや指先だけでなく、肘や膝、拳や足といった体の各部を使って、身体に流れるエネルギーラインを刺激し、全身をゆっくりとしたリズムでほぐすことで、リンパや血液の流れをよくしていきます。
また、「アナパーナ・サティ」と呼ばれる呼吸法で、深く長く吐く呼吸方法を繰り返しながらマッサージを行うことが特徴です。
タイ古式マッサージの効果としては、筋肉をゆっくりと十分にほぐすため、体内の老廃物を排出したりコリをほぐし、もともとの柔軟性のある筋肉を取り戻します。
さらにこれによって、交感神経と副交感神経の2つの自律神経がバランスよく働き、心と身体がリラックスした状態になります。
また、ストレッチをする際には、呼吸のスパンを長くするので、たくさんの酸素を体内に取り込んだり、左右の筋肉を対称的にマッサージし、骨盤、股関節、仙腸関節、腰椎、胸椎などを矯正するような手法もあるので、体のゆがみを整えることもできます。
インドでは、16世紀トルコ系イスラーム王朝ムガル帝国時代に支配者層や都市部でユナニ医学が主流となりアーユルヴェーダは衰退し、地方の貧民階層で伝承されて来ましたが、イギリス帝国のインド支配時代にアーユルヴェーダはインド伝統医学として再確立されています。
タイ古式マッサージは、古代ギリシャの医学を起源とするユニナ医学と中国医学と共に世界三大伝統医学の一つであるアーユルヴェーダに由来するとされ、アーユルヴェーダの伝統的なトリ・ドーシャと呼ばれる3つの要素の一つである体液理論に基づくマッサージです。
タイ古式マッサージは、王子に養われたの意味を持つ仏陀の主治医とされ、サガンの筆頭医師であるシワカ・コマラパ師が約2,500年前に創設したとされ、病院や学校、集会所の役割を果たすワットと呼ばれる寺院で病気を患う民衆に無償で施されていた為、仏教の伝播と共にタイ全土に浸透して行った歴史があります。
タイ古式マッサージは、頭痛や腰痛、肩こり、生理痛、生理不順、喘息、高血圧、冷え症、便秘、アレルギーなど数十種類の症状に対しての有効性が西洋医学でも実証され、施術中の脳内はアルファー波が多くなり半覚半眠の状態にあり、非常に精神が安定したリラックスした気分を味わえます。
又、タイ古式マッサージを定期的に施術を受ける事で、アーユルヴェーダの病気になり難い体づくりで健康を維持する予防医学的効果も期待出来ます。
2024/10/7 更新